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60歳からの家計を見直し、効果的にやりくりする6つの方法とは? ファイナンシャルプランナーが伝授

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ゆうゆう編集部

ヒント④ がん保険なら自由診療の抗がん剤を保障してもらえるものを

病気が心配で医療保険に入る人は多いもの。ですが、60歳以上になると、終身払いで月に数千円の保険料を支払っても、保障内容は入院日額3000円などと手薄になりがち。入るなら、自分が本当に必要な保障に絞った保険を選びたいものです。

たとえば、がんの治療費が心配な人は、抗がん剤のみ(自由診療含む)保障してくれる保険に入るのも一つの方法です。がんの治療は当初は標準治療を行い、健康保険が適用されますが、効果がない場合などは自由診療(全額自己負担)を提案されるケースも。保険金があれば、安心して治療できます。ピンポイントの保障なので、支払う保険料も割安に。

また、子どもがいないなどで葬儀が心配な人は、保険金を直接葬儀社に支払ってくれる葬儀保険も。葬儀内容は、葬儀社と事前に打ち合わせて希望を伝えられるので安心です。

ヒント⑤ 高齢者施設の有償ボランティアなど自分に合った働き方を探す

年金生活では、少しだけ働いて月1万~2万円の収入を得るだけでも生活と気持ちにゆとりができます。料理や清掃など主婦の経験が生かせる仕事も多いので、シニアの求人サイトなどをチェックしてみましょう。

「本格的に働くのは」という人は自治体のファミリー・サポート事業を調べてみましょう。学校や習い事の送迎、学校時間外の一時預かりなどができる人を募集しています。時給は高くありませんが、子ども好きな人にはおすすめ。

また、高齢者施設では、公募していなくても、希望すれば有償ボランティアとして働けるところがあります。食事のサポートや傾聴、散歩のつき添いなどの他、編み物など自分の得意なことを教えてほしいという施設も。仕事を通じて施設の内部状況がわかるので、見学も兼ねてトライしてみてはいかがでしょうか。

ヒント⑥  過度な作りおきと冷凍保存をやめてフードロスを出さない工夫

食材をまとめ買いして作りおきしたり、冷凍保存するのは、食費節約の王道です。ですが実際は、冷凍保存した途端、「腐らないから」と安心し、いつのまにか冷凍庫が満杯になっている人も。せっかく手をかけて冷凍しても使わないまま味が落ちたり、ムダにしては本末転倒。心当たりのある人は、2~3日に一度の買い物に切り替えましょう。

その日安い食材を買って2~3日で使い切れば、フードロスも出ません。肉や野菜を新鮮なうちに使い切れる点も◎。こまめに買い物に行き「ついで買い」が増える人は、買い物前に在庫を確認して足りないものをメモし、それ以外は買わないと決めれば買いすぎが防げます。

現役時代と違って買い物や調理に時間をかけられるのは、時間にゆとりが生まれる年金世代ならではの節約方法ではないでしょうか。

※法制度などは、2023年7月末現在のものです。

※この記事は「ゆうゆう」2023年10月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

取材・文/横田頼子

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