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【ブギウギ】違和感ゼロ!超絶巧い子役・澤井梨丘から、本役の趣里へ

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田幸和歌子

1日の楽しみは、朝ドラから! 数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていただきます。毎朝元気をもらえる作品になりそうな「ブギウギ」が始まりました。より深く、朝ドラの世界へ!

【ブギウギ】違和感ゼロ!超絶巧い子役・澤井梨丘から、本役の趣里へ

「ブギウギ」第10回より(C)NHK

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【ブギウギ】名作の良い香りを漂わせてスタート!男性アナウンサーが語りを務めるのはなんと17年ぶり!

足立紳・櫻井剛脚本×趣里主演の109作目のNHK連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)『ブギウギ』の第2週「笑う門には福来る」が放送された。

今週、軸となるのは「同期」。

梅丸少女歌劇団(USK)に研究生として入団した鈴子(澤井梨丘)ら新人は、男役トップスターで教育係の橘アオイ(翼和希)に厳しい規律や礼儀を叩き込まれ、バレエやタップダンス、日舞の稽古の合間に掃除や洗濯などの雑用もこなす日々。
そんな中、新人の同期たちが次々に辞めて行き、あっという間に同期は3人になってしまう。

同期の1人は、自分の作業が終わると、1人でさっさと帰ってしまう不愛想で協調性のない桜庭辰美(木村湖音)。しかし、実は家が貧しく、家業を手伝いながらUSKに通っているのだ。鈴子が持ち前のお節介で、辰美の分のお弁当を持って行っても、「大きなお世話や」と突き放されてしまう。鈴子の朝ドラヒロインらしい無神経さで、最大の美徳でもある「お節介さ」は、最初はすぐには受け入れられないものだ。

もう1人の同期・白川幸子(小南希良梨)は、家が裕福で、バレエを習って来て、お弁当も豪華で、一見恵まれた境遇にいるが、実は親に入団を反対されていた。そうしたそれぞれの事情は後にわかってくるのだが、最初は異なる境遇ゆえにギクシャク。そんな辰美と幸子が激しく衝突するのが、先輩たちのショーの準備を任されたときだ。

蝶の羽を幸子が忘れたことで、連帯責任として全員が厳しく叱責されるが、幸子は悪びれもせず、「全員で確認すれば確かにミスは起こらへん」と言ったことで、辰美がついに激怒。

「何、甘ったれたこと言うてんや!」。すると、幸子も「苦労してるかなんかしらんけど、あんただけちゃうから!」と反論し、「アンタラみたいに遊び半分やないんや!」と言う辰美と大喧嘩に。さらに仲裁に入った鈴子も、幸子に「人が好過ぎる」と指摘されてしまう。  

この同期ならではの生々しい衝突は、おそらく芸能の世界だけのものではないだろう。しかも、単純に「貧乏、苦労している=美」「お嬢さま=苦労知らず」の対比として描かないのが、『ブギウギ』の良いところだ。

そして、こうした諍いが起こる厳しさは、おそらく鈴子が落ちた花咲少女歌劇団の厳しさとは異質なものだろう。

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