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【ブギウギ】初めて訪れた家でウサギを抱えて窓から?ドタバタ展開に少々違和感が

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田幸和歌子

1日の楽しみは、朝ドラから! 数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていただきます。毎朝元気をもらえる作品になりそうな「ブギウギ」が始まりました。より深く、朝ドラの世界へ!

【ブギウギ】初めて訪れた家でウサギを抱えて窓から?ドタバタ展開に少々違和感が

「ブギウギ」第20回より(C)NHK

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【ブギウギ】圧倒的なのは、やはりスターオーラ抜群の蒼井優。翼和希のかっこよさとデレ可愛さ

足立紳・櫻井剛脚本×趣里主演の109作目のNHK連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)『ブギウギ』の第4週「ワテ、香川に行くで」が放送された。

梅丸少女歌劇団(USK)のストライキと結末、新生USKの誕生と、スズ子(趣里)の出生の秘密が描かれた今週。

梅丸少女歌劇団で賃金カット&人員削減が進められる中、大和礼子(蒼井優)は新人団員の解雇の撤回や待遇改善を求め、ストライキを敢行。スズ子たち団員も加わり、山寺に立てこもって、歌と踊りの稽古に励む。

この「桃色争議」には世論が味方し、山寺の住職たちも応援。そんな中、スズ子は、礼子が両親に反対されて家を出た自分を大熊社長(升毅)が受け入れ、踊りを続けさせてくれたことを聞く。

そんな山寺に団員の親たちが山寺に押しかけるが、娘たちのストライキを応援するように。

その後、団員たちは会社が全ての要求を受け入れたことを告げられる。しかし、それは大和と橘(翼和希)が騒動の責任をとって退団するという条件と引き換えのものだった。

スズ子たちは激しく反発するが、結論が覆されることはなく、大和と橘は劇団を去って行く。そこから新人団員たちや桜庭(片山友希)が復帰し、新生USKは見事なラインダンスを披露するのだった。

ある日、ツヤ(水川あさみ)のもとに香川にいる妹のタカ(西村亜矢子)から手紙が届いた。実家の手袋工場の得意先である地元の有力者の法事に、スズ子に出席してほしいという内容だ。

スズ子と六郎(黒崎煌代)は共に香川へ行き、法事が行われる治郎丸和一(石倉三郎)の家を訪ねる。そこでは和一の息子・菊三郎の法事が行われていた。数々の違和感を覚えたスズ子が、タカに詰問すると、菊三郎がスズ子の実の父だと打ち明けられるというのが今週の主な内容だ。

素晴らしかった子役編から舞台上でスムーズに本役に交代し、蒼井優と翼和希が引っ張る形で進んできた中、まだ才能は開花していないものの、趣里の溢れ出さんばかりのエネルギーは魅力的だ。

しかし、今週は良くない方の「朝ドラあるある」要素が目立ち始めた。

一つは、礼子や橘を大泣きして引き留めるのも、USKをまとめるのも、みんなスズ子という「ヒロイン至上主義」になっていたこと。

もう一つは、「周囲がアホで無神経な人ばかり」で「わかりやすいドタバタ展開」になること。10万円を落としたと嘘をついて以降、毎度タダで入浴スル「アホのおっちゃん」などとはアホの質が違うのだ。

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