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54歳おひとりさま・きんのさん。母の介護をきっかけに、築50年の団地に引っ越しフルリノベ。ピンチをチャンスに変える私らしい暮らし

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きんの

80代の母の介護をきっかけに、都内の新築マンションから築50年の団地に引っ越し、工夫しながら自分らしく暮らすブロガー・きんのさん。話題の新刊『54歳おひとりさま。古い団地で見つけた私らしい暮らし』から、住まいを変えた大きな決断と、暮らしを小さくしてラクになった様子をご紹介しましょう。

「どこにでもいる普通の50代」と語る、きんのさん。

幸せな家庭を夢見て結婚するも37歳で離婚、手持ちのお金は少なく、この先の人生をどう生きたらいいのか途方にくれました。その後、お金を貯めて40歳で新築マンションを購入し、終のすみかができたと喜んだのも束の間、49歳で母の介護のため手放すことに。

人生後半戦に差し掛かろうという時期に、新築で購入したマンションから、周囲に知り合いもおらず、壁も床もボロボロな古い団地の一室へ引っ越すことになりました。

同じ団地で別居の母の介護が始まります。今までだってなんとかなってきたのだから「今度も大丈夫」、いや、「大丈夫に変えて見せる」と思い直したという、きんのさん。

古い団地だってなんのそのと、フルリノベーションとDIYで快適にしたり、趣味を広げて友人をつくったり……。3時間という通勤時間がもったいなくて、 52歳で団地近くの職場に転職までしてしまいました。

仕事や介護で忙しくしていたら、「自分は不幸せ?」なんて考える暇はありませんでした。お先真っ暗なはずが、住めば都とばかりに、今やすっかりこの地に根を下ろして生活しています。

ピンチはチャンス! 暮らしを小さくしたら、ラクになった

購入時の団地の様子。壁紙は剥がれ、カビのしみもあちこちに。リノベーションで快適になりました。

団地暮らしの一番のメリットは、住居費の大幅ダウン。現在の住居費は修繕積立金、管理費、固定資産税を合わせても2万円以下です。マンション暮らしだったころに比べて、月6万2000円も下がりました。

快適だったマンション生活ですが、思えば毎月のローンが重く肩にのしかかっていました。会社で中堅どころとなり、残業も責任も増える一方。キツイけど、ローンがあるからこの先も定年までこの会社で働くしかないと思い詰めていました。それが、団地に引っ越すことでローン返済がなくなり、ストレスから解放されたのです。

ところで、団地生活の一番のデメリットは通勤時間で、往復3時間かかる日もありました。安定して多くの収入を得るためには会社員がベストですが、住居費が減った分、収入の少ない仕事でも生活は可能なのでは? そして、1日3 時間を有効に使える方が人生が豊かになるのでは……と考えました。

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