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89歳 多良美智子さんの楽しいひとり暮らし。元気の源は食べること。自炊が面倒にならない工夫とは

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大橋史子(ペンギン企画室)

築50年以上の狭い台所でも、自分なりの工夫で使いやすく

古い団地で暮らす多良さんの台所は、狭いし、収納も限られています。でも、50年以上ここで料理をしてきたので、愛着があります。
「狭い台所ですが、自分で使いやすいように工夫してきたので、私のお城ですね」

少ない収納を補うために、空いている壁に自分で釘を打ってフックにし、フライパンや鍋を吊るしたり、換気扇の上の平な部分を調理器具の置き場にしたりしました。

また、洗った器はすぐに拭いてしまえるように、布巾は多めに用意しています。引き出し1段を布巾入れにし、濡れたらすぐに取り替えるようにしたら、洗い物も面倒でなくなったそうです。

狭いけど、愛着のある団地の台所。換気扇の上も調理器具の収納場所に。

「器が大好きなんです。以前はたくさん持っていましたが、数年前に、娘と長男のお嫁さんに、使わないものを譲りました。今は、本当に気に入ったものだけの、少数精鋭にしています」

一人ごはんでよく使う器はすぐに取り出せるようにシンクの上の棚に、家族や友人が来たときに使う器はリビングの食器棚にと、分けてしまっています。できた料理をさっと器に盛り付けることができるのも、自炊が続くポイントですね。


撮影/馬場わかな

88歳ひとり暮らしの 元気をつくる台所

多良美智子著
すばる舎刊

12万部のベストセラー『87歳、古い団地で愉しむ ひとりの暮らし』の著者、待望の2作目。米寿にして溌剌とお元気な美智子さん。その秘密は日々の食事に。タンパク質を積極的にとり、「必要な栄養」をしっかり摂取している。しかも、その調理法はとにかく簡単。調理師免許を持つ「料理のプロ」でありながら、ベテラン主婦としての知恵とアイデアが凝縮された食事づくり。本書ではそれを大解剖。また、食べるのが大好きな美智子さんは、食事の時間を心から楽しんでいる。お気に入りの器に盛り、晩酌を欠かさない。豊かな食卓のヒントも。調理道具など台所周りについても解説。巻末には10万部超のベストセラー『70歳からは超シンプル調理で「栄養がとれる」食事に変える!』の著者、管理栄養士の塩野﨑淳子さんと対談。

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