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【ガーデニング】冬は落葉樹の剪定適期。コンパクトで美しい樹形を目指そう

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光武俊子

アジサイやスモークツリーなどの花木、ローズマリーなど低木のハーブ、モミジなどの庭木の剪定はどうしていますか? 初心者に剪定なんてとても無理!などと諦めないで。切ってよい時期や切り方の基本を覚えて、数千円の道具を用意すれば、植木屋さんのようにハサミの音を響かせて、思い通りの樹形に仕立てられます。

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木によって異なる「剪定適期」を知ろう

冬に落葉樹が葉を落とすと、剪定の時期だなと思いませんか?
確かに落葉樹は冬に葉を落として休眠するため、太い枝を切ってもダメージを受けにくく、剪定するのに向いています。ただ、モミジだけは休眠から早く起きるので、年明け前がベスト。

それに対してハーブのローズマリーや、ツバキやキンモクセイなどの常緑樹は寒さに弱いので、気温が上昇する春先や初夏(寒冷地以外は9月も)が適します。

また、アジサイやユキヤナギなどの落葉低木は花後すぐに次の花芽ができるため、花が終わったら早めに剪定しましょう。花が終わってしばらくしてからでは、伸びた枝にできた花芽を剪定で落としてしまい、翌年は花が咲かなくなってしまいます。

ただし、真っ白な花を咲かせるアジサイ’アナベル‘やカシワバアジサイなどは翌春に花芽をつけるので、冬までシードヘッド(花がら)を楽しんでから剪定してもOK!
このように剪定は木によって適期があります。図鑑やネットで適期を調べてから切れば間違いありません。

枝の途中で切らないで、つけ根で切ろう

適期をチェックしたら、つぎは実際の切り方です。
よく街路樹などが枝の途中でぶつ切りされているのを見かけますが、あれはやめたい!
枝は基本的に分枝する枝のつけ根から切り取ります。

幹から分枝したつけ根

横枝から分枝したつけ根

このように不要な枝を〝つけ根から切る″ことをすかし剪定といいます。枝ごと間引いて本数を減らすので仕上がりが自然で、その後の成長も穏やかになる剪定の基本です。


〝枝の途中で切る″のは「切り戻し剪定」といい、枝先を切り落とすために木の風情を損ないます。また、枝を短くするつもりで切った箇所から何本も新しい枝が伸び出て、樹形が乱れるため、できるだけ避けましょう。ただし、街路樹のサルスベリなどは花の咲く枝をたくさん出させるため、切り戻し剪定をすることもあります。

サルスベリの切り戻し剪定

サルスベリの開花

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