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ゆうゆう編集部

初舞台のミュージカルにはポジティブな気持ちで挑戦

2月には出演するミュージカル『ボディガード』が幕を開ける。1992年、ケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演により世界中で大ヒットした映画の舞台版。日本キャスト版は20年、22年と上演され、大谷さんは初演時から三度目の出演となる。

「僕にとってはこの作品が初舞台。世界的に有名な物語だし、シンプルでありながら力強いストーリーに魅力を感じて、スタートを切るには最高の作品だなと思いました。とはいえ、最初にオファーをいただいたときは、『ミュージカル!? 歌どうするの? ダンスどうするの?』と、すぐに聞き返しましたよ。実は子どもの頃、ピアノの発表会で失敗したことがあって。それ以来、舞台がトラウマになっていた。でも僕はあまり歌わない、踊らない役だと聞いて、ひと安心しました(笑)」

初舞台となれば、不安や緊張がつきまとう。だが、それに勝るやりがいを感じたと振り返る。

「これまで経験したことのない分野だったので、『これをやり遂げたらどういう気持ちになるんだろう』というポジティブな思いのほうが勝っていました。不安や緊張というマイナスな要素より、生で観てもらって生のリアクションのあることが本当にいいなと思いました」

しかし、そんな思いとは裏腹に、20年の初演時はコロナ禍でほとんどの公演が中止という事態に。

「結局、5回しか上演できませんでした。当時は他の出演者と僕には温度差があったのを覚えています。みんなは『千秋楽まで走り抜きたい、やり遂げたい』という悔しさがあったと思うんです。でも僕は、『1回でもできた』という喜びのほうが大きかった。たった5回の中でも一回一回いろんなことを考えて、感じて。とても意味のある初舞台でした」

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