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【母の日】と【賀寿】のお祝いに喜ばれるプレゼント。施設での贈り物のマナーとは?【喜寿・傘寿・米寿・卒寿】

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伊波裕子

Q3 賀寿のお祝い、何が喜ばれる?

賀寿(喜寿や傘寿、米寿、卒寿など長寿のお祝いの総称)のお祝いには何をしたら喜ばれますか?

賀寿(喜寿や傘寿、米寿、卒寿など長寿のお祝いの総称)のお祝いも母の日、父の日のプレゼントと同様ですが、顔を合わせたときや家を訪ねたときのさりげない一言から、今欲していらっしゃるものを見つけるのが良いのでしょうね。

たとえば「靴下をはくときに腰が痛い」などというのを聞いたら、ぐーんと伸びて、ラクに履ける靴下セットに、いつもより少し豪華なお花を添えて渡したりするのも喜ばれそう。
マナーとしては、肌着や靴下などを贈るのは「(お金に)お困りになっているのでしょう」という意味がこもるので良くないとされているのですが、身内のことですし、そういった最新の便利なものを選んで差し上げるのは問題ないのでは。

ただ、年をとると本当に欲しいものがなくなってくるのよ。だからものを贈るというよりは、温かい言葉をかけたり、元気な顔を見せてあげるのが良いのではないかしら。

子どもにはそういう泣きごとを言わない人も多いけど、年をとるということは、昨日できたことが今日はできなくなったり、元気な人でも、体のあちこちが痛くなったり、精神的に辛くなることもあるので、そんなちょっとした暗い気持ちを忘れさせてくれるような明るい言葉かけがいちばんうれしいと思います。

ただ、コロナの影響で、今は簡単に集まったりすることもしにくい場合もあるかもしれませんね。
コロナの怖がり方は人によって違うことを頭に置いて、その上で、会えるようなら家族みんなで食事をしたり、電話などでも、健康で、明るく元気に日々を生きてもらえるように、気持ちが前向きになる言葉がけをして差し上げたらいかがでしょう。

岩下先生のまとめのひとこと

「観察力と想像力に思いやり。この3つが良いプレゼントを贈れるようになる秘訣よ。プレゼントを送りたい相手を、ふだんからよく観察してくださいね。愛ある観察をね」

監修者プロフィール
岩下宣子さん
現代礼法研究所主宰。1945年東京生まれ。共立女子短大を卒業後キッコーマンに入社。結婚・出産後に全日本作法会、小笠原流でマナーを学び、1985年に現代礼法研究所を設立。「マナーは愛」をモットーに、70代の現在も全国を飛び回り、マナー指導を行う多用な日々ですが、素顔はとても柔和で温かいお人柄。マナーや常識的な振る舞い方とともに、状況に合わせた「心のやりとり」を教えてくださる先生です。近著に「77歳の現役講師によるマナーの教科書 本当の幸せを手に入れるたったひとつのヒント」(主婦の友社刊)

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