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【らんまん】竹雄(志尊淳)の寂しさと苛立ち……万太郎(神木隆之介)と竹雄の熱い展開が楽しみでならない

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田幸和歌子

『ゲゲゲの女房』(2010年度上半期)にしろ『マッサン』(2015年度下半期)にしろ『まんぷく』(2018年度下半期)、『エール』(2020年度上半期)にしろ、何かを成し遂げた天才系の男性を描くとき、引き上げてくれた人や、応援してくれた師、利用しようと近づく人などはいても、竹雄のように半ば保護者であり、幼馴染の理解者というポジションは朝ドラではほとんどいなかった。

本作のモデルとなった牧野富太郎の史実では、竹蔵という番頭がいたようだが、そのポジションに該当するのは本作にも登場した「懐中時計」を壊された気の毒なエピソードを持つ市蔵(小松利昌)、つまり竹雄の父のほう。

オリジナルで竹雄を配置したことにより、朝ドラでこれまであまり描かれなかった男性の友情が描かれる意義は大きい。博物館を訪ねたとき、どこから来たか尋ねられ、「東京からは遠い……小さい村ですけぇ」と遠い目で語った竹雄には、すでに万太郎が「小さい村」におさまる器ではないことが見えているように思える。

才能を理解し、信じ、寂しいながらも住むべき場所に送り出す――そうした『グッド・ウィル・ハンティング』や『コーダあいのうた』的熱い展開が朝ドラで観られるのではないかと思うと、万太郎&竹雄の今後が楽しみでならない。

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