私らしく生きる 50代からのマチュア世代に

人気記事ランキング 連載・特集

同級生の活躍がうらやましくなるとき、自己肯定感を上げるには? 坂東眞理子さんのすっきり人生相談

公開日

更新日

ゆうゆう編集部

自己肯定感は自分で心のスイッチを切って、意図的に考え方を変えていかない限り自然とは高まらないもの

頑張った相手をほめて嫉妬心を断ち切る努力を

それから、社会で活躍している同性の同級生や出世した元同期がうらやましいという気持ち。知らない誰かが出世しても「女性も頑張っているのね」くらいにしか思わないのに、知っている女性が出世すると「昔は私のほうができたのに」「彼女と比べて今の私は……」と、ムラムラ。そうした嫉妬心は、悟りに至った高僧でさえも抑えるのが難しいといわれています。

「もしかしたら、私にもそうした成功の道があったかもしれないのに」という未練や後悔もあるかもしれません。でも、今さらくよくよ思い悩んでも、自分で自分を貶めていくことになるだけ。気分に流され、気持ちをそのままにしていたら、自己肯定感はどんどん下がっていきます。それを食い止めるためには自分で心のスイッチを切って、気持ちを切り替えなくてはいけません。

年齢を重ねると「自分の自然な気持ちに任せたい」「正直な思いを抑えたくない」とおっしゃる方もいますが、自分を貶めるような感情を野放しにしておいてはダメ。「かくてはならじ(これではいけない)」としっかり意識し、考え方を切り替える努力をしないと、もっとみじめになってしまいますよ。

そこで2つ目のアドバイスは「徳あるは讃(ほ)むべし」。うまくいった人、頑張った人を「よくやったね」とほめて「彼女と比べて私は」の部分は断ち切ることです。嫉妬しそうになったら自分でストップをかけ、「知人が成功したのはいいこと。祝福してあげよう」と切り替える。どうしても嫉妬心が手放せないときは、「人は人、自分は自分。私は私なりに頑張ったからいい」と呪文を唱え、自己肯定感を高めましょう。

坂東流 自己肯定感を上げる唱え言葉

「人は人、自分は自分」
「徳あるは讃(ほ)むべし」
「私なりに頑張った」

【お知らせ】
『女性の覚悟』がオーディオブックに

大ヒット本『女性の覚悟』をプロの声優が朗読したオーディオブックが発売中。冒頭には、坂東さんからのスペシャルメッセージも入っています。音声なら、家事をしながらでも、楽しめます。1349円(主婦の友社/パンローリング)
詳しくはこちら。問 info@digigi.jp
試聴もできます!

※この記事は「ゆうゆう」2023年6月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

女性の覚悟

坂東眞理子著
主婦の友社刊

「50代、60代はまだまだ若い。可能性はいくらでもある。けれど責任をもって生きていくという覚悟が必要です」という坂東さんのエールがぎゅっと詰まった一冊。すぐにも実行できる、しなやかに人生を生き抜くための方法やヒントがいっぱいです。

詳細はこちら

知ってる? PR

50代から「ペントハウス」にハマる理由とは?

50代から「ペントハウス」にハマる理由とは?

タワマンに住む富裕層の欲望が渦巻くサスペンス。韓国ドラマ「ペントハウス」が話題です!奇想天外な物語になぜハマる?トップブロガー 中道あんさんがひも解きます。

詳細はこちら
この記事の執筆者

PICK UP 編集部ピックアップ