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不快なニオイがストレスになるとき。ニオイから解放される方法とは? 時田ひさ子さんが伝授

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佐藤ゆかり

ムシムシ・ジメジメの梅雨は、不快指数が急上昇するとき。イライしたり、疲れやすくなったり、心身ともに不調になりやすいときでもあります。いったい、どうしたらいいのでしょう。マチュア世代からの切実な悩みに、カウンセラーの時田ひさ子さんがアドバイス! 「湿気が多い時期の不快なニオイが気になる」という相談です。

PROFILE
時田ひさ子
ときた・ひさこ●HSS型HSP専門心理カウンセラー
HSP/HSS LABO代表。早稲田大学文学部卒業。繊細で傷つきやすい一方で、好奇心旺盛で行動的という特性をもつHSS型HSP(かくれ繊細さん)の 研究とカウンセリングを行う。自らもHSS型HSPを自覚、生きづらさ研究歴は高校時代より35年に。著書に『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版)など

<マチュア世代からの悩み>

ムシムシする日はニオイが気になります。ごみや排水口の悪臭はもちろん、夫の枕や汗のニオイも気になっていや~な気分に。通勤電車内での人の体臭も気になります。悪臭が嫌で、公衆トイレに入ることもできません。
ニオイから解放されて気持ちよく過ごしたいのですが……。

ニオイとメンタルの深い関係とは?

高温多湿の梅雨時は、ごみなどのニオイが強くなるとき。
つまり、梅雨はいつも以上にニオイが気になってしまう時期といえるでしょう。

そして「嫌なニオイをかぐと不快になるうえ、ニオイがストレスになってイライラ」という経験をお持ちの人も多いはず。

それは気のせいではありません。
東京大学大学院農学生命科学研究科の東原和成教授らの研究グループが「ヒトが悪臭を嗅いだときの生理状態の変化」を調べたところ、「悪臭は交感神経系のストレス応答を引き起こす」こと、「その反応はニオイの不快感に応じて高まる」ことを示しました。

具体的に言うと、実験参加者に悪臭を嗅がせ、どのようなストレス応答が引き起こされるかを調べたそう。その結果、不快度の高い悪臭物質はストレスのマーカーとなる唾液中のα-アミラーゼの分泌量が増加したとのこと。そして、不快感の強い悪臭ほどストレス度が高まったということです。気のせいではないのです。

逆に、自分好みの良い香りをかぐと、気持ちをリラックスさせる副交感神経が刺激される、という話もあります。

つまり、ニオイとメンタルは深い関係があるのです。
なかでも悪臭はストレスのもとであり、ストレスは人の心にさまざまな害をもたらします。

悪臭のもとを特定しない

ならば、どうしたらいいのか? いくつかの対策があります。

ひとつは、ニオイのもとを特定しないこと。
前述した研究グループの実験で、同じニオイでも「なんのニオイ?」と原因がわからない場合に対し、「ごみのニオイ」というようにニオイのもとを認識して「臭い、嫌だ」などとネガティブな言葉を加えると心の不快度が増し、それによってストレス度も強くなることがわかったそうです。

ニオイのもとを認識して不快な言葉で考えると、不快度もニオイも強くなる。
そんな調査結果を生活に活用しませんか。

たとえば夫の枕カバーはニオイを嗅がずに、他のものと一緒に丸めて洗濯機へ入れるなど。ニオイのもとを特定して「臭い」などと言語化しなければ、嫌な臭いをあえて意識しないのでストレスも薄れるはずです。

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