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フランス流 節約術。花瓶のいらない「小さな手作りブーケ」を吉村葉子さんが指南

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吉村葉子

「おもてなしは、お金よりも真心込めて」というのは、約20年間をフランスで暮らした、エッセイストの吉村葉子さん。著書『徹底してお金を使わないフランス人から学んだ 本当の贅沢』から、フランスで出会った、お金を使わなくても心贅沢な暮らし方のヒントをご紹介します。花瓶のいらないブーケ作りで、手作りの醍醐味を堪能しましょう。

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フランス流「家を心地よく、手間をかけずに片づける秘訣」を吉村葉子さんがアドバイス

「フランス人って、本当にケチなんですか?」と、よく聞かれます。彼らはケチというより、いうなれば徹底した締まり屋ぞろいです。

金銭感覚が、日本人とは決定的に違うのです。お金は欲しいものを買うためにあると思っている私たちと違って、フランス人は食べるもの以外はそもそも買いたくない。自分のお財布からお金を出すのが、心底いやなんです。

彼らにとって生きがいであるバカンス。その先でも、自分用の小さな記念品は探しますが、友人に配るお土産を買う気は毛頭ありません。ましてや、ゴミになってしまうプレゼントのラッピング用品など買うはずがないのです。

私も同じで、ラッピング用品は買いません。いただきものについていたリボンや紐を取っておいて、市販のラッピング用品を使うより個性的な手作りプレゼントに仕上げます。いえ、ラッピング用品をまったく買わないと言ったらうそになります。透明なセロハンのロールと、東京の浅草橋駅近くのラッピング用品の専門店「シモジマ」で買う、プラスティックの透明ボックスとバラのミニ造花は常にスタンバイしています。

市販のオレンジピールとナッツ、ドライフルーツ、チョコレートで作る、冬季限定のオリジナルプレゼント。

丸一日おいてから包装します。

常備しているラッピング用品。とくに便利なのがソフトテープで、ハサミでしごいてカールをつけると華やかです。

プレゼントを手作りにするか買ってすませるかは、ひとりひとりの考え方の違いによります。中には、有名店の商品に価値を見出す方もいますしね。でも、作るプロセスが楽しめれば、趣味と実益の一挙両得でやみつきになるはずです。できあがった作品を眺めて満足感に浸れたら、プレゼント作りも、映画を観たり本を読んだりするのと同じ楽しい娯楽ですから。

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