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【らんまん】寿恵子の大冒険は、万太郎との夫婦の関係性をさらに深化させるものだった気がする

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田幸和歌子

朝ドラを見るのが1日の楽しみの始まりとなっている人、多いですよね。数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていただきます。より深く、朝ドラの世界へ!

【らんまん】寿恵子の大冒険は、万太郎との夫婦の関係性をさらに深化させるものだった気がする

「らんまん」第115回より(C)NHK

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【第22週のらんまん】どこまでも地べたを行く美しさ。万太郎ははたしてオワコンなのか

長田育恵作・神木隆之介主演のNHK連続テレビ小説『らんまん』の第23週「ヤマモモ」が放送された。

今週は、それぞれの人物の新たな「冒険」が描かれた。

真打ちとなった牛久保九兵衛(住田隆)は、十徳長屋から卒業し、新たな場所へ。竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)は上京し、屋台「土佐」を始める傍ら、綾にもう一度新しい酒造りをさせたいという竹雄に、誰かの役に立ちたい、何か成し遂げたいという思いを抱く藤丸(前原瑞樹)が呼応し、海外の醸造の研究を調べることなどでバックアップしようと決意。「新しい酒造り」を目指すトリオが誕生した。

一方、野宮(亀田佳明)は波多野(前原滉)との共同研究でイチョウの精虫の第一発見者となったが、もともと画工だったことから業績を認められず、大学を去ることに。大学教授になることが決まった波多野は野宮の件で自分を責め、万太郎は野宮の処遇に納得がいかず、野宮を訪ねる。

しかし、植物学の助手にまでなっていた野宮だが、そこにあった思いは植物そのものよりも、自分に声をかけてくれ、新たな冒険に連れ出してくれた波多野という若き学者が見ている世界—-波多野が見たいと願うものを見てみたかった、それだけだと語る。野宮にとってはおそらく本来の美術に戻るかたちだが、未知の世界でゼロから学び、打ち込んで来た日々は、きっと美術でも新たな冒険の道を示すことだろう。

そして、野宮は東京を去る前に、自分を奮起させてくれた存在・万太郎(神木)を訪ね、家族の肖像画を描いてプレゼントする。そこで何気なく語ったのは、西洋では石版印刷でなく、板状のアルミニウムで大量印刷できる新しい技術があるという話だ。

そして今週の主軸は、なんといっても寿恵子(浜辺美波)の大冒険である。もともと度胸があり、気働きもする寿恵子は、万太郎の植物図鑑を作るという夢をかなえさせるため、商才を開花させていく。

野宮から聞いた新しい印刷機の話に「私が欲しいのはそれです!」と目を輝かせると、5000円くらいはするだろうかと言い、新しい商売を始めたいと宣言。酒造りを諦めていない綾と竹雄に触発され、みえ(宮澤エマ)から自分の店を開かないかと勧められたことも後押しし、みえが勧める渋谷で場所探しを始める寿恵子。

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