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義姉が介護してくれているのですが、父への接し方にモヤモヤします。坂東眞理子さんのすっきり人生相談

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ゆうゆう編集部

相談②
実家を片づけたくない!

ひとりで田舎の戸建てに住んでいる実母がマンションへ引っ越すことになり、大々的な片づけが必要に。「片づけ業者に払う費用を援助するか、帰省して一緒に片づけるかしてほしい」と言われました。正直、どっちも嫌です。私も母に似て、片づけや掃除が苦手だし、仕事も忙しいし。坂東さんならどうしますか?(58歳・正社員)

信頼できる片づけ業者を調べてあげて。お母さまの相談相手になりましょう

逃げられないと覚悟を

実家の片づけ問題、相談者は仕事が忙しく、片づけも苦手とのことですから、お母さまと一緒に片づけをするのは難しいでしょう。私も無理(笑)。だから、お気持ちはよくわかりますが、逃げるわけにはいかないと覚悟しなければなりません。

一番の解決策は、やはり片づけ業者に依頼すること。私は、業者に頼むつもりです。ただ、良心的な業者から悪質な業者までさまざまいますから、しっかりチェックする必要があります。

良心的な業者を見つけるのは簡単ではありません。ですが、インターネットで検索して信頼できる業者を探すことが、高齢のお母さまにできるでしょうか? できないのであれば、そのアレンジメントは相談者の仕事です。いずれにしても片づけをしなければいけないわけですから、逃げるのは無理だと覚悟してください。

費用援助に関しても、お母さまに資金がないのであれば致し方ありません。数十万円ならば援助して、業者に頼みましょう。あとになってお母さまから文句を言われるのが嫌ならば、最初から「私が選んだ業者に文句言わないでね」と念押しをしておくことです。

そして、費用は相談者自身で負担したほうが話はシンプルです。もし業者選びに失敗してしまった場合、お母さまのお金を使っていれば怒られてしまうかもしれないけれど、自分のお金なら自分の失敗だと諦めもつきます。そもそも、人のお金を使うときはチェックが甘くなりがちで、自分のお金で頼むとなれば厳しく査定するものだからです。

お母さまにしてみれば、費用を援助してほしいというより、娘に頼りたい、話し相手・相談相手になってほしいという気持ちがあるのかもしれません。雑談でもしながら一緒に片づけができればいいけれど、それは多くの時間と労力を要します。片づけは業者に任せることにして、まずは相談相手として帰省されることをおすすめします。

※この記事は「ゆうゆう」2023年12月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。

女性の覚悟

坂東眞理子著
主婦の友社刊

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