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韓国ドラマあるある 冬のビタミン補給源で、「愛の不時着」でセリが「好きじゃないので」と言ったものは?

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マチュアリスト編集部

韓国ドラマを見ていると食べたい!と思う料理がたくさん登場しますね。トッポッキ、チゲ、おでん、ジャージャー麺、チキンとビール……、そして食卓に欠かせないキムチ。キムチはただの漬物ではありません。栄養と愛情たっぷりのキムチの話を、韓国通の黒田福美さんに伺いました。

★「愛の不時着」でセリが食べていたのは?★

「愛の不時着」9話でセリがジョンヒョクの実家に監禁された時に、お膳に乗っていた料理とは?【韓国ドラマ】

キムチはビタミン補給源

「寒さが厳しい朝鮮半島では、冬の間の野菜不足に備えてさまざまな野菜を漬物にして保存しました。日本の食卓にのぼる口直しのような漬物とは違い、キムチは大切な冬のビタミン補給源なのです」と黒田さん。

「キムチは嫁ぎ先の姑の味を代々嫁が受け継いでいくので、それぞれの家の秘伝があるものです。ひと冬に食べるキムチは膨大な量になるので、近所の人たちが集まり、各家のキムチ漬けを順繰りに手伝います」

ただし、その家の味は薬味にあるので、その家の主婦が、我が家の味として丁寧に準備をするそうです。

『愛の不時着』でも、近所の人たちが集まってキムチを漬けているシーンがありましたね。北朝鮮の近所の奥さんたちからキムチ漬けを手伝いに来るように言われたユン・セリですが、即座に断ってしまいます。
「この家じゃひと冬キムチは食べないっていうの?」と迫る奥さんに、
「ええ、食べません。キムチ好きじゃないので」とセリ。

キムチには愛情がたっぷり

黒田さんは2000年代の初期、ソウルのマンションで一人暮らしをしていました。知り合いのアジュンマ(おばさん)たちから、よく声をかけられたそうです。
「キムチはどうしてるの?」
「え、市場で買ってますけど」
「アイゴ〜! それはいけないね」

当時、黒田さんは度々仕事で東京に帰っていたのですが、ある日ソウルに戻って冷蔵庫を開けると、見たこともない大きな密閉容器が2つ並んでいたそうです。

「ひとつは白菜キムチ、もうひとつはトンチミという水キムチがたっぷり入っていました。そのおいしいことと言ったら! 鍵を預けていた不動産屋のアジュンマの心づくしでした」

「またあるときは、知り合いの方から東京に一斗缶でキムチが届いたことがありました。そのとき、つくづく感じたのは、韓国人にとってキムチは愛情なんだということです」

知り合いからキムチを分けてもらったら、それはあなたが愛されているということだという黒田さん。
「韓国のアジュンマは親しくなると母親が娘にしてやるようにキムチや自家製のおかずをもたせてくれますよ」

そういえば、韓国ドラマの中でも、母親が何種類ものおかずを作って保存容器に入れて、息子や娘や、その友人たちの家に届けるシーンがよくありますね。

キムチもおかずも母の愛情が込められていることがわかります。

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