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【60代のリフォーム】夫婦が今もこの先も快適に暮らすための工夫とは? マンションのスケルトン改装実例[前編]

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ゆうゆう編集部

築36年のマンションをフルリフォーム。今、そしてこれから先を快適に過ごすための家で暮らし始めて3年以上たつ、たなかやすこさん。こだわりや工夫がいっぱいの家づくりと、日々の暮らしぶりについて伺いました。

お話を伺ったのは
イラストレーター
たなかやすこさん

たなか・やすこ●北海道生まれ。大学で工業デザインを学び、腕時計メーカーのデザイナーとして勤務。退職後、フリーのイラストレーターに。同時に野菜作りを始め、ベランダ菜園歴は25年以上。ガーデニングクリエイターとして、雑誌やテレビなど多方面で活躍中。『ベランダ寄せ植え菜園』(誠文堂新光社)など著書多数。

夫婦2人暮らしだから「2人が快適」を優先

ドアをあけるとキッチン、ダイニング、リビングまでを見渡せる広々とした空間が広がる。コンクリート打ちっぱなしの天井と、木材の床や壁とのコントラストがおしゃれなマンションの一室に暮らすのは、イラストレーターでガーデニングクリエイターのたなかやすこさん。

「今まで何度か小さなリフォームは行ってきたのですが、60代になり、『これが最後』と思ってフルリフォームを決断しました」

実施したのはスケルトンリフォーム。壁や床、天井などを解体して間取りやデザインをまるごと変える、大規模リフォームだ。

「3LDKだった間取りを2LDKに。以前は真ん中に長い廊下があり、部屋が細かく区切られていたので部屋ごとに温度差がありました。冬は寝室からトイレに行くのが寒い、ということもありましたが、廊下をなくしてすべてをひと続きにしたことで温度差も解消されました」

リフォームに際して一番に考えたのは、「今、そしてこれから先、いかに快適に暮らすか」。そのため床は段差をなくし、毎日よく使う場所はスペースを広げた。

「洗面所、浴室、トイレ、キッチンが広くなり、快適に使えるようになりました。フラットな床は老後を見据えてのことですが、今から安心して暮らせるのがいいですね」

2人の息子は社会人。長男はすでに家を出ていたものの、二男は同居していた。それがこのリフォームのタイミングで二男もひとり暮らしを始めることに。

「『フルリフォームで私たちも一度家を出るから、あなたも出なさい』と自立してもらいました」

もう子ども部屋は必要ない。だからこそ実現した広々とした間取り。

「子どもが帰ってきたときに部屋がないと困るとか、孫のために何か用意しておかなきゃとか迷いもありましたが、毎日ここで暮らすのは夫婦2人だけ。だから2人が心地よく、自分たちらしく過ごせる家にしたいと思いました」

リビングは2部屋をひと間に

リビングと和室に区切られていた2部屋をつなげ、キッチン・ダイニング・リビングを1つの空間に。

「子どもたちが帰ってきたときはキャンプ感覚でリビングで雑魚寝。それも楽しいものですよ」。ソファの後ろにはパソコンデスクを置いて、夫婦の仕事スペースに。

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