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【親が認知症かも!?】「家族以外の前では意外とシャキッとしています」介護認定を受ける際の大事なポイント

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ゆうゆう編集部

ひとりで抱え込まないこと

認知症の介護には、割り切りも必要です。介護サービスと親との橋渡しをしたり、薬の管理をサポートしたり、病院につき添ったりが必要になる場合も多いのですが、全責任を子どもが負う必要はありません。入浴しなくても、トンチンカンな服装をしていても、同じものばかり食べていても、ある程度「仕方がない」と割り切りましょう。

ご近所の方にも親が認知症であることを伝え、何かあったときに備えて連絡先を交換しておくといいですね。ひとりで抱え込まず、親子とも機嫌よく過ごすことが大切です。(杉山さん)

薬の管理をサポートしよう

認知症の人は薬の管理が難しくなることも。高齢者は薬の副作用が出やすいので注意が必要だ。

お薬カレンダーなどを利用する

認知症になると服薬の量を間違えたり、飲んだのを忘れたりすることも。市販の「お薬カレンダー」や「服薬ボックス」を使えば、「今日の朝の分は飲んだ」などがひと目でわかるので、飲み間違いを防ぐことができる。

親が服用している薬を知る

複数の病院で受診し、大量の薬を飲んでいる高齢者は多いもの。親の飲んでいる薬やお薬手帳を確認し、疑問に思うことがあれば医師や薬剤師に質問しよう。処方薬は1冊のお薬手帳にまとめておくと、過剰な処方を防ぐことができる。

薬を一包化してもらう

「一包化」とは、さまざまな種類の薬を1回の服用ごとに一つの袋にまとめること。医師の指示があれば調剤薬局で一包化してもらえる。袋の表面に「〇月×日/朝」と印刷してもらうことも可能。

飲み忘れない工夫をする

服薬の時間に電話をして「今飲もう」と声かけをする、デイサービスや訪問介護のときに飲ませてもらう、など工夫を。薬を受け取りに行けない場合は訪問薬剤師を依頼することもできる。

※この記事は「ゆうゆう」2024年7月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

イラスト/上大岡トメ 取材・文/神 素子

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