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山崎育三郎、7年ぶりの新作ミュージカルを語る。「子どもの頃に感じたミュージカルのワクワクを美しい歌にのせて届けたい」

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ゆうゆう編集部

ミュージカルの舞台から俳優としてのキャリアをスタートさせ、近年ではドラマや映画などにも活躍の場を広げている山崎育三郎さん。俳優の道に進んだきっかけから仕事への想い、7年ぶりの新作ミュージカルにかける意気込みまで語っていただきました。

12歳で初めて立ったミュージカルの舞台

気品と色気のある歌声、高い表現力と演技力、そして端正な顔立ち。舞台上の麗しい姿と圧倒的な存在感で、“ミュージカル界のプリンス”とも称される山崎育三郎さん。2021年には「好きなミュージカル俳優」の1位に選ばれるなど、不動の人気を誇る。

山崎さんが最初にミュージカルに興味をもったのは幼稚園児の頃。
「母はミュージカル、祖母は宝塚が好きで、小さい頃から家族で観劇に。僕も自然とミュージカルが好きになりました。なかでも特に衝撃を受けたのは『アニー』。CDを買ってもらって繰り返し聴いて、家で歌っていました」

小学校時代は6年間、少年野球チームに所属した野球少年。それと並行して小学3年生から歌のレッスンも始めた。6年生のときに歌の先生にすすめられ、ミュージカルのオーディションに初挑戦し、見事合格。中学1年生のとき、少年少女たちによるミュージカル『フラワー』の舞台に立った。

「ミュージカルという世界に改めてワクワクしたし、カーテンコールでお客さまに拍手をもらい全身に鳥肌が立つほど感動もしました。『こんなに幸せな空間があるんだ』『将来はこれをやりたい!』、そう心に決めた瞬間でした」

中学卒業後は音楽大学の附属高校で声楽を学び、アメリカへの語学留学も経験。その後、音大在学中にミュージカル『レ・ミゼラブル』のオーディションを受け、貧しい人々のために革命を志す青年・マリウス役を射止めた。

「オーディションを受けたのは19歳のとき。僕より『レミゼ』が好きで、僕より『レミゼ』愛を語れる19歳は日本中に一人もいないだろうと思っていました。それくらい作品が好きだったし、『これをやりたい』という想いがモチベーションになっていたと思います」

その頃、山崎さんには心に秘める目標があった。それはミュージカルの4大作品、『レ・ミゼラブル』『モーツァルト!』『ミス・サイゴン』『エリザベート』に出演すること。

「21 歳で『レミゼ』、24歳で『モーツァルト!』、26歳で『ミス・サイゴン』、29歳で『エリザベート』と、20代で夢を叶えることができたときは感慨深かったです。特に初主演となった『モーツァルト!』では主演として舞台に立つということの重みを経験し、大きな覚悟をもてるようになりました」

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