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年金5万円でやりくりする紫苑さん・72歳。心地よい住まいのポイントは「布の使い方」にあった

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池内かずこ

月5万円の年金でやりくりするには? 知恵と工夫をちりばめたセンスあふれる節約生活をつづったブログが大好評の紫苑さん。食、おしゃれ、住まいと6回に分けてご紹介する最終回は、少し手をかけると暮らしがこんなに楽しくなる、アイデア満載のインテリアのコツをお届けします。

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年金5万円で楽しく暮らす!紫苑さん72歳の中古戸建て購入で始まる節約生活

1枚の絵が、部屋づくりをパワーアップ

紫苑さんが7年前に手に入れた住まいは現在、築47年になります。DIYで家じゅうをリメイクしているため、少しも古びた印象はありません。カラフルななかにも統一感のある布使いや、気持ちが明るくなるインテリアが目を楽しませてくれます。 

「購入時に全面リフォーム済みだったとはいえ、家の中は殺風景な印象でした。少しずつ手を加え始めたころ、知人の画家から絵をいただいたのです。リビングの壁に飾ってみると、本物の絵の力なのか、急に光を放っているように空間の印象がすっかり変わりました。その絵のパワーに後押しされて、片付けやDIYに力を入れるようになったのです」

絵の下の棚に、公園で拾った枝をオブジェ風にいけてみたり、ランプを置いてみたり。絵を飾るようになってから、素敵なことが起こるようになったような気が! 絵の魅力に目覚め、階段上にも小ぶりの絵をディスプレイ。美しく紅葉した落ち葉もコラージュふうに100均の額に入れて、壁のアクセントにしています。

公園で拾った落ち葉も、木製の額に入れるだけで1枚のアートに。

シンプルでも素敵な部屋と殺風景な部屋との違い

手作りの温もりがそこここに感じられるインテリアについて、紫苑さんはこう言います。

「この家に移った当時は片付けブームで、ミニマムな暮らし、シンプルな暮らしを目指す人が話題になっていました。ネットや雑誌で見るミニマリストの部屋には、シンプルで素敵と感じる部屋と、殺風景と感じる部屋があるのです。その違いはどこにあるのか比べてみると、殺風景に感じるのは持ち主の手が入っていないのですね。一方、素敵な部屋はどこかに持ち主の手が加えられていてその人の色を感じさせます。シンプルでも他の人のマネではなく、その人らしさが感じられる部屋。私もそんな部屋づくりを目指したいと思っています」

ほどいた着物や襦袢、端布をパッチワークでカーテンに

布が大好きなので、ほどいた着物をカーテンにしたり、更紗の布をテーブルクロスに利用したり、色のなかった室内に少しずつ布の温かみをプラスしていきました。

寝室の窓には、白い襦袢やレースをパッチワークにしたオールホワイトのカーテンと、絞りの着物を利用した藍色のカーテンを組み合わせてかけ、変化をつけています。

寝室の窓は白と藍で個性的に演出。窓の上には、リビングで使用した残りの組子の障子を取りつけました。

階段上の小窓にかけてあるのは、ブルー系のチェックや水玉、無地など、柄違いの布をパッチワークにしたカフェカーテン。ブルーの光が透過して、無機質なサッシ窓が明るくなりました。

パッチワークのカーテンは、ブラウスのリメイクにも応用しているポジャギ(韓国の伝統工芸)風に、縫い代が浮かび上がるように縫い合わせています。

階段の高窓には、ブルー系の布をパッチワークしたカーテンを。ブルーで統一しているのですっきり見え、透過するブルーの光がきれい。

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