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「御史(オサ)とジョイ」イオン(2PMのテギョン)たちの珍道中に心癒される。1~6話レビュー【韓国ドラマ】

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もう一つの見どころは、イオンとジョイの恋の行方。片や恋愛経験ゼロ、王と近い家柄の出で大事に育てられたイオン。片やようやく離婚し、還郷女(貢女として清に送られ、帰国した女性)の母を探すジョイ。そんな境遇違いの2人は、お互いを「好き」な気持ちに気づかない振りをする。でも、壮絶な修羅場をともに戦ったジョイに、イオンは心尽くしの手料理を振る舞い、デザートの飴を2人して舐める姿には、幸せの予感が……。

そして、このドラマが興味深いのは、時代劇でありながら、いまの社会に通じる問題提起をしていること。時代設定は朝鮮だけれど、ガチガチの堅苦しさやむずかしさを感じさせない。

たとえば、イオンが隠密捜査する役人の汚職や利権争いは、最近でも目にするニュースネタだったりする。ジョイが離婚してでも自分らしく生きたい、得意の裁縫をビジネス化して生計を立てたいと葛藤する姿は、いまも多くの女性が直面するジェンダーギャップに通底している。悲惨な生活環境から孤児たちを救おうとジョイたちが奔走する様子も、格差社会や“親ガチャ”に通じるものを感じる。次々起こる出来事を、“自分ごと”として引きつけて見ることができる、ある意味斬新な時代劇だ。

それにしても、朝廷の最高位官僚である領議政パク・スン(チョン・ボソク)の庶子として生まれ、父の寵愛を求めて悪徳商団を率いるパク・テソ(イ・ジェギュン)がふと見せる、極悪人になりきれない切なさの翳が胸に響く。今後のキーパーソンになりそうだ。

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