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「御史(オサ)とジョイ」ラブコメとサスペンスが秒で切り替わる9~10話レビュー【韓国ドラマ】

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marumi

「御史(オサ)とジョイ」は2021年、韓国のtvNで放送されたテレビドラマ。悪事を暴く正義とトキメキの捜査劇です。NHK BS・NHK BSプレミアム4Kで2023年12月より、日曜よる9時から放送中。全16話の作品の9〜10話のレビューをお届けします。
※ネタバレにご注意ください

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「御史(オサ)とジョイ」 テソ(イ・ジェギュン)の悲哀に満ちた表情が胸に迫る7~8話レビュー【韓国ドラマ】

心からの願いを込めた先に実った“再会”には必ず、ドラマがある。9~10話は、御史としてのイオン(テギョン)が役人らの悪行を暴き、世子の死の真相に迫る、というメインストーリーの背景に、いくつかの“再会”が描かれる。

「王様、副修撰のラ・イオン、忠清道の監察を終え、復帰しました」と宮殿の扉をバーンと開けるイオン。領議政パク・スン(チョン・ボソク)がイオンの死を国王と高官に報告している最中に颯爽と登場した。驚く領議政。その日は奇しくも七夕だった。中には、遠慮したい“再会”だってある。

イオンは領議政の庶子テソ(イ・ジェギュン)の銀鉱山爆破に巻き込まれ、死んだものと思われていた。だが、九死に一生を得たからには、身を潜めることで真犯人が炙り出されるはず、と死を偽装して捜査を続けた。その結果、悪徳商団を率いるテソと海運判官殺しのドス(チェ・テファン)は兄弟であり、領議政の庶子と嫡子。悪事の黒幕は領議政だと突き止めていた。

一方、爆破から戻って来ないイオンの死を確信したジョイ(キム・ヘユン)は失意の中、ビリョン(チェ・ウォンビン)、グァンスン(イ・サンヒ)ら女子3人組で江華島へと向かう。テソの根城にあった取引帳簿に描かれた“蝶”。それは母の印で、「江華島 トロクソン」という添え書きがあった。

9年前の七夕に生き別れた母に会えるかも……、と母探しをするジョイ。そんなジョイの目の前に現れた還郷女の頭領トロクソンは、まさしく母ドクボン(ペ・ジョンオク)だった。だが、人質にとられたジョイの解放を丁銀代わりの取引条件に使われた母は、「娘の命よりも、虐げられている人たちを助けるための丁銀を選ぶ」と毅然と言い放つ。母は娘の命を天秤にかけたのだ。正義のためとは言え、非情な母娘の“再会”だ。

島を追い立てられ、漢陽に向かう船に乗り込んだジョイ。港の片隅に、そっと見送る母の姿を見つけた。思わず呼びかけようとするジョイに、母は遠くから黙って首を横に振った。この気丈な母あってのジョイ、なのだろう。それでも胸が締めつけられる別れだ。

“再会”のクライマックスは、イオンとジョイの七夕の約束。もし離れ離れになっても、ジョイが漢陽に来たら、七夕の日に清渓川に架かる6番目の水標橋まで必ず来るように、と提案したのはイオンだった。

七夕の夜市で賑わう漢陽の町。ジョイの足はイオンに教わった橋に向かっていた。宮殿での報告を終えたイオンも約束の場所へと急ぐ。そして、奇跡の再会! ジョイは、死んだとわかっていてもあれほど会いたいと願ったイオンの胸に飛び込んだ。

韓国では、遠く離れた愛する2人の再会を助けるため、カササギとカラスが集まって烏鵲橋を作った、という伝説があるそうだ。2人の再会シーンも、朝鮮時代に作られた広寒楼苑にある烏鵲橋という石橋で撮影されたという。あちこちに吊るされたカラフルな灯篭が水面に映えて、幻想的で美しいラブシーンを見せてくれる。

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