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長年続けてきた仕事を“卒業”したショコラさん。暮らしはどう変わった?

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池内かずこ

職場に持参するお弁当と同じメニューをブランチに

仕事をやめて、朝はゆったり過ごすことが増えたというショコラさんの朝食は——。
「遅めの朝食と早めのランチを合体させてブランチにすることも多いですね」

メニューをうかがうと、
「今は、職場に持参していたお弁当と同じメニューをブランチにしています。仕事をしていたときには、サンドイッチかおにぎりに、夏はサラダを添えてサラダ弁当、冬は熱いスープを保温ポットに入れてスープ弁当にすることが多かったですね。今は、お弁当箱に入れずに、食器に盛り付けるところが違うだけ」

あらためてメニューを考えなくても、慣れた食材と作り方で、パパっと食卓が整います。

今までできなかったことに挑戦! 給湯器が壊れる前に交換

自由な時間が増えたからといって、一日中のんびり過ごしているわけではありません。
「仕事をやめたら、それまでできなかったことを、あれもしたい、これもやらなきゃ、と思っていました。したいことだらけなんです」

まず、クリアしたのが、給湯器の交換でした。

「このマンションに住み始めて、今年で21年。管理がよいせいか、洗面所の水漏れを修理した程度でほかに直したところはないのですが、入居以来、21年間使い続けてきたガス給湯器が壊れる前に交換することにしたのです。冬場に突然お湯が出なくなったら困るでしょ。じつは以前、給湯器の修理を頼んだときに、そのうち部品がなくなるかも、と言われたことがありました。ホームセンターで聞いてみたら、戦争などの影響があるのか、半年先まで入ってこないとか、この先どんどん値上げされる、とのこと。それなら、まだ壊れていないけれども、今のうちに取り替えようと思ったのです」

なにごとも先手必勝! これまでも、先を見越して先手を打ちながら、新たなステージに進んできたショコラさんらしい対処法ですね。

「給湯器の進化はめざましく、交換した新しい給湯器は、その日に使った分のガス代が、小さなモニターに表示されるんです」

ガス給湯器の使用量がわかる小さなモニターをキッチン横にセット。ガスの使用量と一緒に、金額も表示されるところが新しい給湯器のメリットです。

そこで、シャワーだけ使った場合と、お風呂をわかした場合に、ガス代がどのくらい違うのか、比べてみたそうです。

「夏にシャワーだけの場合、出しっぱなしにせずに何度も止めながら使うと、ガス代はわずか6円! 冬の浴槽にお湯をはった場合は、80円以上でした。浴槽が広いので、水位を一番低くして寝ながら入るくらいの量にしたのですが、シャワーとお風呂では、ガス代がずいぶん違うことがわかりました」

給湯器の新たな機能を早速利用して、シャワーとお風呂のガス代の差をすぐに調べるところは、節約生活が板についているから。シャワーとお風呂ではガス代がそこまで違うとは驚きです。

さて、リタイア後の家計はどのように変化しているのでしょうか。
「今までどおり12万円の枠内でのやりくりを基本に考えています」

次回は家計についてお話しいただきましょう。

撮影/橋本哲

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