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「お墓にまつわるQ&A」トラブルになる前に知っておきたいあれこれ

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ゆうゆう編集部

お墓を新たに建てるにしても承継するにしても、知識を備えておかないとトラブルが発生しがちです。終活コンサルタントの吉川美津子さんに、「ゆうゆう」読者から寄せられたお墓にまつわる疑問にお答えいただきました。

お墓の種類とタイプは 今から考えておきたい「お墓」のこと。新たに建てる? 承継する? をお読みください。

お墓にまつわるQ&A

Q 永代供養墓とは永久に供養してもらえるのですか?

A 寺院や管理者が存続する限り、管理、供養も続く

永代供養墓の永代供養とは、お墓の承継者を必要としないシステムのこと。「永代」は「ずっと」の意味であり、「供養」は「亡くなった人の冥福を祈り、お経をあげたり供物をささげたりする」という仏教用語なので、宗教儀礼が伴います。

永代供養墓は家族に代わって寺院や墓地の管理者が、遺骨の管理、供養などをします。管理、供養の仕方は墓地によって異なりますが、寺院や管理者が存続する限り続きます。

お墓の形態や納骨の方法もさまざまで、家族墓や個人墓、集合墓、合葬墓などがあります。樹木葬墓地の多くは永代供養墓であり、永代供養つきの納骨堂も多くあります。

管理に関しては、納骨後、10年、20年、33年など使用期限までは個別に保管し、期限がくると合葬されるタイプ、最初から他人の骨と一緒に合葬するタイプなど、さまざまあります。

供養の仕方も多様です。毎月、僧侶による供養が行われるお墓、お彼岸やお盆に合同供養が行われるお墓などがあります。どのようなかたちで供養が行われているのか、使用期限後はどのようなかたちで管理・供養されるのかも、契約前に確認をしましょう。

Q 墓地・納骨堂を購入するとき注意したいことは?

A 立地や環境、宗教の規定、経営・管理の状態などの確認を

「お墓を買う」とは墓地使用の権利を買う、ということです。そのために払う永代使用料は、墓地を使わなくなって解約する場合も戻ってこないということは知っておきましょう。

霊園・納骨堂の情報はインターネットやチラシなどから得られます。候補がいくつか挙がったら、費用や購入後の管理費、宗教・宗旨・宗派の条件、立地(交通の便他)、墓地周囲の環境などをチェックし、比較・検討をします。

場所は自分や子ども世代がお墓参りしやすいところを選びましょう。寺院経営の墓地や納骨堂では、宗旨・宗派が限られる場合や、檀家になる必要がある場合もあります。民間霊園では経営主体のチェックが大事。経営主体が宗教法人の場合、どのような活動を行っているか確認を。経営主体と、墓地の維持、管理を行う会社が別の場合は、管理会社についても活動内容を確認したいものです。

なお、寺院や民間霊園では墓石建立に、石材店が指定されていることがほとんどです。石材店を通じて見学を申し込むと、その店でしかお墓を建てられなくなることも。見学段階では個人情報を明かさず、複数の霊園を比較して。

Q お墓の納骨室がいっぱい。今度誰かが亡くなったときは、どうしたらいいですか?

A 遺骨をまとめるか、小さな骨壺や袋に移しスペースを確保

納骨室にスペースを作るには、すでに入っている骨壺の遺骨を取り出してまとめる、遺骨を細かく砕いて納骨袋に移し替える、パウダー状にして小さな骨壺に移し替える、などの方法があります。納骨室の下部が土であれば、土に還る素材の納骨袋を利用する方法もあります。

納骨袋や小さな骨壺への移し替えは石材店に依頼することができます。遺骨を砕いたりパウダー状にしたりするのも石材店に依頼できます。小さな骨壺や納骨袋はインターネットでも買うことができます。

お墓の納骨室を開けるのは石材店に依頼して行うため、不幸があったときの納骨時に合わせて対処するのが一般的です。

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