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【らんまん】そこにはもう田邊の姿はない、はたして本当に事故だったのか……そんな疑問も残る中、再び植物学教室へ

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田幸和歌子

朝ドラを見るのが1日の楽しみの始まりとなっている人、多いですよね。数々のドラマコラム執筆を手がけている、エンタメライター田幸和歌子さんに、NHK連続テレビ小説、通称朝ドラの楽しみ方を毎週、語っていただきます。より深く、朝ドラの世界へ!

【らんまん】そこにはもう田邊の姿はない、はたして本当に事故だったのか……そんな疑問も残る中、再び植物学教室へ

「らんまん」第104回より(C)NHK

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【第20週のらんまん】変わらない万太郎と、変わりゆく周りの人々。幸せな連鎖を突然断ち切る残酷な交代劇が切ない

長田育恵作・神木隆之介主演のNHK連続テレビ小説『らんまん』の第21週「ノジギク」が放送された。

今週は田邊(要潤)の思いがけない形での退場と、寿恵子(浜辺美波)の大きな冒険の一歩が描かれた。

大学を免官になった田邊は、植物学を離れ、聡子(中田青渚)や子どもと穏やかに過ごしていた。一方、万太郎(神木)は日本植物志図譜を着々と進めるが、版元は見つからず、家計は火の車で借金も500円まで膨らみ、寿恵子は大事な八犬伝を質屋に入れることに。

そんな中、寿恵子が質屋で目にした新聞記事に衝撃を受ける。それは、田邊が溺死したという記事だった。はたして本当に事故だったのか……そんな疑問も残る中、数か月後、聡子が長屋を訪ねて来る。田邊の遺言として、田邊の蔵書を万太郎に託すためだ。聡子は田邊の子を妊娠しており、田邊が家族と生きようとしていたと穏やかな表情で語るのだった。

一方、寿恵子はお金の相談で久しぶりに叔母・みえ(宮澤エマ)を訪ね、料亭「巳佐登」で仲居として働くことを提案される。料亭には政財界の人々も出入りしており、得意客の一人・岩崎弥之助(皆川猿時)が宴席が盛り上がる中、キクを持ち寄り「菊くらべ」をしようと提案。一等に選ばれたキクは岩崎が500円で買い上げると言いだす。

そこで、寿恵子は植物採集に行く万太郎に、キクを探して来て欲しいと言う。

菊くらべ当日。華やかなキクが並ぶ中、最後に寿恵子が披露したのは、素朴な小さな花、キクの原種「ノジギク」だった。

キクは唐の国から渡ってきたものだが、日本にも自生の原種があり、海沿いの明るい岩場や崖に生え、生まれながらの形を保って咲いていること。どちらのキクにも優劣はなく、共に揃えば大陸と海、幾星霜にわたる日本の人々の創意工夫や花を愛する心が見え、そんな花を愛する心があれば人の世に争いは生まれない――植物学者・万太郎仕込みの知識と、寿恵子の持ち前の度胸・プレゼン力に、一同は引き込まれる。

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