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2024年【得するお金の貯め方】とは? ファイナンシャルプランナー・井戸美枝さんが伝授[中編]

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ゆうゆう編集部

「2024年はお金の『使い方』『貯め方』『増やし方』の3つの角度から見直して、それぞれの方針を決めましょう。効率よく管理できます」と話すのはファイナンシャルプランナーの井戸美枝さん。第2回は「貯め方」のポイントを教えていただきました。

第1回はこちら。 2024年【得するお金の使い方】とは? ファイナンシャルプランナー・井戸美枝さんが指南[前編]

お話を伺ったのは
井戸美枝さん

いど・みえ●井戸美枝事務所代表。ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士として相談業務、講演、執筆活動を行い、お金に関する動きをやさしく解説。
2022年、老後を見据えて広い一軒家からコンパクトなマンションに転居した。
『親の終活、夫婦の老活 インフレに負けない「安心家計術」』(朝日新書)など、著書多数。
マチュアリストにて「老後のお金不安はいまから解消!」を連載中。

【2024年お金の貯め方】「固定費の見直し」と「ポイ活」が◎。積み立ては世代に応じた選択を

ムダをとことん削って、先取りで確実に貯める

使うお金の整理をしたら、次に見直したいのがお金の「貯め方」だ。

「貯める余裕がない」「思うように貯まらない」という人は、まずは家計を点検してムダをカットしよう。

「ただし、食費や水道光熱費などの節約は、やりすぎると体調を崩して、余計な医療費がかかりかねません。積極的に見直してほしいのは、固定費です。これまで多くの家庭の家計診断をしてきましたが、大半の家庭で2万円程度のムダが見つかっています」と、井戸さん。

たとえば、スマホ料金一つとっても、新規契約のとき「月の料金が安くなるから」とつけた有料アプリ、見ていない有料のニュースサービス、無料お試し期間が過ぎてしまって会費を払わされているアプリなど、隠れたムダは多い。

「一つの料金は300円でも3つあれば1000円近くになり、10年で12万円ものムダ。ショップに行かなくてもスマホで確認や解約ができます。操作が苦手な人は子どもや夫に頼んでやってもらいましょう」

そして、もう一つ、ぜひチャレンジしたいのが「ポイ活」だ。

「いつもの買い物の支払いをクレジットカードやスマホ決済(○○ペイ)に替えるだけで、ポイントがたまります。日用品や調味料など保存がきくものは『ポイント○倍』の日にまとめ買いする、毎月のスマホ代や水道光熱費などの固定費をクレジットカード払いにするなど、工夫すれば月数千円分をためられることも」

「キャッシュレスは使いすぎが心配」という人は、クレジットカードの利用メモをつける、スマホ決済は予算分だけチャージしてそれ以上使わない、などルールを決めるとよい。

「家計の見直しとポイ活で、月に5000円でも余裕ができたら、積み立て商品を利用して、収入から先取りで貯めていきましょう。預け先のおすすめは、iDeCo(個人型確定拠出年金)や新NISAです。どちらも税制上の優遇があり、毎月少額ずつコツコツ続けることで有利に増やせる可能性が大。投資商品は長く運用するほどリスクが軽減されるので、特にiDeCoは最低でも10年以上続けられる現役世代~年金移行世代(50~60歳)向きです」

パートで働いている人なら厚生年金への加入、自営業なら付加年金への加入もそれぞれ検討したい。公的年金は生涯受け取れるので、少しでも額が増えれば安心だ。

「すでに年金生活に入っている人は、当面の生活費にあてる資金は預貯金で確保しておき、後期高齢期以降(75歳~)に使う予定の資金を新NISAで増やしてもいいでしょう。投資はリスクが怖いという人は、『個人向け国債変動型』を利用するのも一つの方法。定期預金に預けたままにするより有利に運用できます」

コレを見直せば、お金が貯まる!

いいと思って定期購入を始めた健康食品やサプリも惰性で続けているというケースが少なくない。いったんやめてみると、なくてもすむと気づくものは多いはず。

趣味や習い事、スポーツジム、動画配信サービスのサブスクなどは年間費用で計算を。月5000円なら年6万円、それだけかける必要があるか再考を。

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