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【大奥】「大奥に帰りたい」と言い残した家茂(志田彩良)の無念。煌びやかな打掛を羽織る親子(岸井ゆきの)が切ない

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田幸和歌子

江戸時代の男女逆転の世界が描かれる、NHKドラマ10「大奥」のシーズン2も、豪華キャストからも目が離せません。シーズン1に引き続き、数々のドラマレビューを執筆するライター田幸和歌子さんに語っていただきます。
※ネタバレにご注意ください

【大奥】「大奥に帰りたい」と言い残した家茂(志田彩良)の無念。煌びやかな打掛を羽織る親子(岸井ゆきの)が切ない

ドラマ10「大奥 Season2」20回より(C)NHK

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【大奥】相手の懐に潜り込む才を持つ家茂(志田彩良)らしさが光った。公家男子の装束で上洛した結果は?

男女逆転の江戸パラレルワールドを描いた、よしながふみの人気漫画『大奥』を原作に据えたドラマ10『大奥Season2』の第10話が12月6日に放送された。

慶喜(大東駿介)から上洛を頼まれた家茂(志田彩良)は、勝(味方良介)の助言を受け、帝(茂山逸平)に直接、開国の意図を伝え説得しようと試みる。

そんな家茂に対し帝は、「いかにしてお国を守るか筋道立てて話してくれたんは、そなたが初めてや」と話す。そこで、家茂は自分と同じように髪まで切り、女の身で京まで足を運んでくれた親子(岸井ゆきの)のことを話し、親子が和宮の妹であることを認めてもらうのだった。

そんな中、和宮の身を案じ、どうしても京に帰りたいと言って聞かない勧行院は、親子を残し、一人京に戻ることに。家茂は「どうか別れの日まで親子様を慈しんで差し上げて」と訴えかけたが、勧行院の口から出たのは「悪いお母さんで堪忍な」という言葉だけだった。

将軍後見職に就く慶喜が次の将軍の適任ではないと判断した親子は、家茂に側室を持ち、子を設けることを提案する。しかし、家茂はここ1年間生理が来ていなかった。側室を持つ代わりに養子を取ろうという話に。

後日、家茂は脚気を患い突如倒れてしまうが、再度の長州征伐のため出立を求められる。家茂の体調を心配した親子に「行かんといて」と懇願されるも、家茂の意志は変わらなかった。

そこで、親子はとある案を思い付く。それは、「自分が懐妊してしまう」というものだった。親子が懐妊すれば、事情を隠すため、家茂も帰ってこざるを得なくなるだろう。

親子の案に反対する一同だったが、親子は家茂の生理が来ていないこと、とても長旅できるような身体ではないことを説明する。

そんな親子の不安は的中し、家茂は京に到着後、再び倒れてしまう。痛みに耐えつつ、「長州を討つのになぜ薩摩は駆け付けないのか」と勝に訴えると、薩摩の裏切りが発覚。家茂はお上に大政を奉還することで、戦を止める決意をする。

ほどなくして、家茂は薨去。最後は、家茂の死を悼むという形で長州との和睦を結ぶというなんとも皮肉な結末を迎えたのだった。

親子のもとに、家茂の最期に立ち会ったという志摩(中村アン)が訪れる。淡々と家茂の最期の様子について訊ねる親子。家茂の「どうか宮様にだけは、私が心静かに旅立ったと伝えて」という言葉を思い出し、眠るように静かに亡くなったと言いかける志摩。

しかし、実際には家茂は「悔しい」「こんなとこで死にたくない」と嘆きながら、胸を掻きむしり、死んでいったのだった。家茂が残した最期の言葉を思い出してか、志摩は本当の家茂の様子を告白する。

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