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毎月2万円を老後資金にまわすなら、預け先はどこがいい? 井戸美枝さんのアドバイス

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横田頼子

「遅ればせながら、これから少しずつ老後資金を貯めていきたいけれど、何から始めたらいいの」という方へ。毎月1万円、2万円と少額からでも大事なお金をコツコツ増やす方法を、ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんに教えていただきましょう。「投資のことは全くわからないけど、少しならやってみようかな」という方はぜひ。

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50代からの老後不安の解消法。貯金200万円でも心配しないで! 井戸美枝さんのアドバイス

【マチュア世代の悩み】
家計を見直して、月に2万円ほど貯蓄にまわせそうです。
老後のために、確実に貯まって、おトクな預け先はありますか。

【井戸美枝さんのアドバイス】
預貯金だけではなかなか増やせません。
投資の初心者が今知っておきたいのは「つみたてNISA」です。

積み立てで、投資のリスクを軽減

確実に貯めたいなら、「月末に余ったら貯蓄」はNG。給料が口座に振り込まれたら、使う前に“先取り”で貯めるのが上手な貯蓄の鉄則です。

預け先は、給料天引きで貯められる「財形貯蓄」、口座から自動的に振り替えられる「自動積み立て定期」などが便利ですが、超低金利の今、預貯金ではほとんどお金が増やせません。老後までコツコツと時間をかけて増やしていくために、トライしたいのが投資商品です。

投資にはリスクがつきものですが、リスクを分散する基本は「長期」「積立」「分散」による投資です。

「長期」「積立」についてご説明しましょう。
積立投資とは、毎月決まった額で同じ投資商品を買っていく投資の一方式。たとえば、毎月1万円で買い付けるとすると、投資先の価格が2万円と高いときは5千口と少なく買い、逆に5000円と低いときは2万口と多く買う……というふうに、自動的に買う量(口数)が調整されます。結果、価格が低い時には、多くの口数が買え、その後価格が上がった時には効果が高くなる。長く続けるほど相場の変動によるリスクが軽減できます。

積み立て投資で初心者の方も始めやすい金融商品が、「投資信託(ファンド)」です。投資信託とは、大勢の人から集めたお金をひとまとめにして、運用の専門家が運用し、収益を分配するもの。投資先は、国内外の株や債券など多岐に渡ります。

「分散」については、たとえば、様々な地域、株や債券などに分散して投資される「バランス型ファンド」があります。一つの銘柄や一国の市場が暴落しても、他の銘柄や他の国の市場が上がってカバーするというふうに、リスクが分散されているのが大きなメリット。

注意したいのは、投資信託は、購入時に「購入手数料」、保有期間中に「信託報酬」、解約時に「信託財産留保額」などの手数料がかかることです。購入手数料や信託財産留保額は金融商品によっていらないものも多くあります。しかし、信託報酬は、ファンドを保有していている間は必ずかかる手数料です。信託報酬の多寡が最終的な利益に大きな影響を及ぼします。投資先を決めるときは、必ず手数料を確かめましょう。

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