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【レモンバーベナ】の栽培方法と活用アイデア2選|桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。第20回は【レモンバーベナ】です。

本連載の他、桐原春子さんの記事は桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活をご覧ください。

香りのハーブの代表格【レモンバーベナ】

鮮烈なレモンの香りをいっぱいに吸い込んだら、たちまちリフレッシュ! 
香りのハーブの代表格で、お茶やポプリに欠かせません。低木なので長く慈しみながら育てられます。

別名/コウスイボク(和名)、ボウシュウボク 
科名/クマツヅラ科 
性質/落葉低木 
樹高/90~120㎝

万人に好まれるさわやかなレモンの香り

葉にシトロネラールという、レモンに似た芳香成分を含むレモンバーベナ。香りは花の咲く時期が一番強く、採取した精油は香水や化粧品、石けんの香料などに利用されています。

原産地は南米で、桐原春子さんによると18世紀末にヨーロッパにもたらされ、指を洗うフィンガーボウルの水に香りをつけるために盛んに使われたそう。

日本では明治時代にコレラを防ぐ植物として売り出された記録があり、大正初期にはコウスイボク(香水木)と呼ばれ、栽培されていました。

身近な楽しみ方はティーで、フレッシュでもドライでも利用できます。桐原さんは30年以上前、フランス旅行中に初めてこのティーに出合ったのだといいます。

「バ・ブレオーというレストランホテルを訪れたのですが、裏に美しい畑があり、レモンバーベナも大きな鉢に植えられていました。その生の葉を使っていれていただいたお茶は鮮烈なレモンの香りと美しい色で、ため息が出るほどおいしく、今も忘れられません」

現在は大きなつぼ形の鉢に植え、自宅玄関の両脇に置いて香りを楽しみ、ポプリやティーに、デザートや鶏肉、白身魚の風味づけに活用しているそう。

香りが長く残り、クラフトに重宝

また、レモンバーベナの葉は乾燥しても香りが持続するため、桐原さんはクラフトにもよく利用しています。

「たくさん収穫したらドライにしてサシェ(におい袋)やハーブピローなどさまざまに活用してみてください」

栽培する際は、冬はわらなどで株元を覆い、寒冷地では鉢を室内に取り込むこと。

「冬は落葉しますが、春遅くに再び新芽が出ます」

冬には鉢植えを室内に入れて

まだ繊細な風情のレモンバーベナの苗ですが、株元を見れば低木の仲間だとわかります。さわやかな香りにふさわしい、白地の陶器のポットに植え込みました。

庭でも育てられますが、耐寒性が弱いため、冬は鉢植えにして室内の明るい窓辺に置くのが安心。水は鉢土が乾いたらたっぷりと与えます。

初夏~夏には白や薄紫色の小さな花を咲かせます。

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