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【ベイ】の栽培方法と活用アイデア3選|桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活

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ゆうゆう編集部

「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。第21回は【ベイ】です。

本連載の他、桐原春子さんの記事は桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活をご覧ください。

料理でおなじみの【ベイ】

味に深みを与えてくれるベイは、料理になくてはならないハーブのひとつ。
常緑なので一年中収穫でき、しっかりとした葉はクラフトにも気軽に使えます。

別名/ゲッケイジュ(和名)、ローリエ、ローレル 
科名/クスノキ科 
性質/常緑小高木 
樹高/2~7m

煮込み料理に欠かせないハーブ

古代ギリシア時代から勝利や栄光のシンボルとされてきたベイ。日本では月桂樹(ゲッケイジュ)の呼び名でも知られ、生け垣や庭木としても使われています。

楕円形のかたい濃緑色の葉には、独特のすっきりとした香りがあり、食欲を増進させ、集中力を高める効果があるともいわれます。

桐原春子さんによると、「古代の人々はベイに神秘性を感じていたようで、ギリシアの巫女は大鍋にベイの葉を入れ、下から温めて香りをくゆらせ、それをかぎながら天のお告げを聞いたという話が残っています」。

葉はスープや煮込み料理の風味づけに欠かせず、肉、魚料理の下味つけや臭み取りにも利用されます。桐原さんはピクルスやヴィネガーの他、らっきょう漬けの液にもベイを入れて風味をアップさせているそう。

「米びつにベイの葉とトウガラシを入れておくと虫よけになります」

常緑のため収穫はいつでも可能で、生の葉、ドライの葉のどちらも料理に利用できます。ドライにする場合は、室内の風通しのよい場所で1~2週間乾燥させ、冷蔵庫で保存を。

「自家製のドライの葉は半年くらいで使いきってください」

自分で育てれば楽しみが広がる

ベイは丈夫な植物で、園芸店などでポット苗を購入し、庭に植えつければ何十年も生長を続けます。

「耐寒性が強くはないため、寒冷地では鉢植えにし、冬は日当たりのよい室内で管理を。生育が旺盛なので、伸びすぎたら枝をすかしたり、剪定したりして、希望の高さに整えます」

剪定で出た枝葉は、料理だけでなく、リースやポプリなどのクラフトに余すところなく利用しましょう。

「鉢植えにして枝の上部を丸く形作るトピアリー仕立ても素敵。小さなオーナメントを飾って楽しんでみて」

小さな鉢植えを室内で

窓辺に樹高30㎝ほどのベイの鉢植えを。鉢の部分は好みの布で巻き、布端を安全ピンで留めます。鉢の下には水受け皿を忘れずに。

緑の葉がこんもりと茂って、そのままでも存在感がありますが、ビーズで作った飾りにワイヤをつけて鉢土に差し込めば、光を呼び込んでくれるよう。

ベイは基本的に戸外で育てるため、鉢は1週間ほど飾ったら外に出します。

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