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「将来、年金だけで暮らしていくなんて想像できない!」と怖くなるマチュア世代に、井戸美枝さんがアドバイス

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横田頼子

「ねんきん定期便」に書かれた将来の年金額を見て、「とても暮らしていけない」と思うマチュア世代のみなさんは少なくないでしょう。けれども必ず老後はやってきます。今からできることはあるのでしょうか。ファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんにアドバイスいただきましょう。

★前回はこちら★

夫の役職定年がもうすぐ。家のローンもあるのに、収入が段階的に下がる50代をどう切り抜ける?井戸美枝さんがアドバイス

【51歳Gさんの悩み】
将来の年金額は、夫婦で20万円。いま生活費が40万円以上かかっているのに、半分に減らすなんて想像できません。貯金がいくらあっても不足しそうで、怖くなります。

【井戸さんのアドバイス】
・老後になったら、自然に減る支出を予想してみましょう。
・優先順位の低い支出からカットすれば、生活費のダウンサイジングはうまくいきます。
・年金生活になったつもりで、シミュレーションしてみましょう。
・年金だけではどうしても赤字なら、貯金からとりおいたり、バイトで補うことも検討を。

今と老後の役割の変化で、減る出費がある!

いまの収入と老後の年金額を比較すると「生活できない!」と思う気持ちは、よくわかります。

でも、知っておきたいのは、50代の自分と老後の自分では、生活のなかの役割が違ってくること。役割が変わると、家計の中身も変わります。

たとえば、いま50代で扶養する子どもがいれば親の役割があり、教育費に多くを費やしているでしょう。子どもを育てていれば、食費や水道・光熱費、おこづかいなどもかかります。でも、子どもが巣立てば親の役割は一段落。教育費も養育費も減少し、ゼロになる家庭もあるはずです。

また、いま働いているなら、労働者として通勤のための洋服代、職場のおつきあい費などが必要です。でも、60代、70代になると、労働者としての役割は減少し、それらの費用もかからなくなります。

いまの生活費から、役割の変化に伴って減っていく費用をリストアップしてみましょう。生活費は意外にダウンサイジングできると気づくのではないでしょうか。

【役割の変化で不要になる費用例】

<親の役割>
・子どもの養育費(食費、衣服費、水道・光熱費、携帯電話代、こづかいなど)
・教育費(学費、学校関連費、仕送り代など) 
・万一に子どもが困らないために入っている保険(死亡保険など) 
など

<労働者の役割>
・通勤費(交通費、スーツ代、カバン代など)
・職場のおつきあい費(歓送迎会費、冠婚葬祭費、飲み会代、ゴルフ代など) 
など

ほかにも、住宅ローンのように、老後までに完済すればかからなくなる支出もあります。車ローンなども、老後までに終わらせておくのが鉄則。老後も返済が続く場合は、早めに繰り上げ返済などの対策をとっておくといいでしょう。

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