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【ガーデニング】ロマンチックな流通名の花5選。植物の正式な名前を知っておこう!初心者に役立つ基礎知識

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光武俊子

店頭に並ぶ花を図鑑やネットで探しても、なかなか見つけられないことがありませんか? そんなときはスマホの画像検索で花をパチリと写してみるのがおすすめです。ところが、あらら? 店頭の表示とは違う名前が出てきてびっくり! なぜ、こんなことになるのでしょう?

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花のニックネーム「流通名」を知っていますか?

園芸店の名札に書いてあった名前を図鑑で探しても見つからないことがあるのは、名札に書かれた名前が「流通名」だからです。流通名とは種苗会社や輸入業者、生産者や市場など(売る側)がつけた名前のこと。いわばニックネームです。

植物には世界共通の「学名」がありますが、これはラテン語なのでちょっと難しい。カタカナにするときも、ラテン語の発音にするか英語の読み方にするかで、ベネチアとベニスみたいに違ってきます。

冒頭の画像の植物の図鑑に載っている学名はLeschenaultia(ラテン語発音のレケナウルティアか、英語読みのレシュノルティア)。オーストラリア原産の低木で草丈30~60㎝、10~4月の花の少ない時期に霜や凍結を避ければ咲き続けます。日本に導入されたのは1970年代ですが、花色がふえて「初恋草(ハツコイソウ)」という流通名で呼ばれ始めた1990年代から人気が出ました。

レケナウルティアよりハツコイソウのほうが、よっぽど覚えやすいしステキですよね。それで馴染みやすいニックネームがつけられますが、図鑑には載っていないので困ります。

そんなときはネットで「初恋草」と検索しましょう。学名やそのカタカナ読みも載っているサイトがきっと見つかるので、手間はかかるけれど図鑑でも調べられます。

ロマンチックな流通名ベスト5は?

ところで、流通名にはロマンチックなものが多いです。

第5位 サザンクロス

北半球では見られない星座、南十字星を意味する流通名の学名はCrowea(クロウエア)。これも南半球オーストラリア原産で星形の小花を咲かせることからついたのでしょう。半耐寒性の低木で暑さ寒さにやや弱いものの、5~11月にピンクや白の花を咲かせます。

第4位 ハンカチの花

熱帯アフリカなどに分布する低木。黄色い小花のまわりにある萼片(がくへん)が白く大きいことから、ついた流通名です。学名はMussaenda(ムッサエンダ)、コンロンカとも呼ばれます。鉢物で出回り、寒さに弱いので沖縄以外では地植えで冬越しできません。

第3位 アンデスの乙女

ブラジル~アルゼンチンに分布する低木。学名はSenna corymbosa(センナ・コリンボサ)で旧名のカッシアで呼ばれることもあります。マメ科の植物らしい蝶のような黄色の花を、原産地の素朴な少女に例えたのでしょうか。乙女ながら暑さ寒さに強く育てやすい低木。

第2位 愛のかんざし

オーストラリア原産の常緑低木で樹高80~100㎝、学名はBauera rubioides(バウエラ・ルビオイデス)。エリカに似ているため「エリカモドキ」とも呼ばれます。冬と真夏以外は咲き続ける開花期の長さが魅力。暑さ寒さに強いので、日当たりに地植えもできます。

そして、第1位はもちろん初恋草! こうして原産地も見てみると、南半球原産で馴染みのない花にも親しんでもらおうとして、つけられた流通名なのかなと感じますね。

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